■ ( ^ω^)がZEROを阻止するそうです
1:1 ◆bvs1qZlq9o:2008/05/17 12:57 ID:Uw0Ik8N76o
不定期ですがブーン小説を投下しようと思います。
よろしくお願いします。
2:竹島は(ry:2008/05/17 12:57 ID:VI5ThsH112
(・c_・`)ソッカー
3:1 ◆bvs1qZlq9o:2008/05/17 13:04 ID:Uw0Ik8N76o
ーーーーーエピローグ
西暦812年、アルウォーディア屋敷。
見上げるほどに巨大な丹塗りの正門をくぐり、眼前に広がるのは一本の路が引かれた巨大な庭園。
一定の感覚で両端に並ぶ竜の彫像が印象的なその路を辿った遥か向かうに、巨大な屋敷がこぶし大ほどで見える。
白も眩しい漆喰の外壁と、瓦で葺かれた屋根に記されたアルウォーディア家を象徴する巨大な金印、また、屋敷全体の巨大さと豪華さからは、「屋敷」というよりは「宮殿」を彷彿とさせた。
4:1 ◆bvs1qZlq9o:2008/05/17 13:07 ID:Uw0Ik8N76o
その広大な庭、というか庭園には色とりどりの綺麗な花々が咲き乱れ、川のせせらぎや、色鮮やかな鳥達の天界に響くハープの音色を思わせる美しいさえずりが絶えず響いている。
5:1 ◆bvs1qZlq9o:2008/05/17 13:11 ID:Uw0Ik8N76o
入念に手入れの行き届いた庭は、緑園の風を浴びて静かに靡いていた。
その風に載せ、甘い香りを放つ白薔薇にまだ新しい露が残っているのを見るかぎり、どうやら家政婦のネイシアがまた勝手に庭をいじったらしい。
庭のことは庭師に任せておけ、とあれほど言っておいたのに、全く懲りないやつだ。
車椅子に乗った老人は軽く苦笑し、愛犬のレガントを従えて目的地へ向かいのんびりとした足取りを進めた。
6:1 ◆bvs1qZlq9o:2008/05/17 13:16 ID:Uw0Ik8N76o
彼は、アルウォーディア家代5代目の主、メニウェル・ルーファス・アルウォーディアである。
彼の父、スタンウェルド・ルーファス・アルウォーディアは、元々ここゴンドレイク帝の政府内で経営していた官営事業、スタンドレイズ社のトップで、後に財閥として成長させた張本人である。
彼の影響を受け、メニウェルはスタンドレイズの跡継ぎとなり、80歳近くなった最近になって、政権交代を考え始めたのだという。
7:1 ◆pJx0uLOmUY:2008/05/17 13:18 ID:Uw0Ik8N76o
自宅業務が主となってからメニウェルは毎日こうして庭に出て、今は亡き妻の墓に花をやったり気の赴くままに散歩したりしている。
ーーだが、今日は違った。
8:1 ◆bvs1qZlq9o:2008/05/17 13:22 ID:Uw0Ik8N76o
今日も日差しが心地良く、涼しさと暖かみを帯びた5月の風は、彼の髪をかすめ、頬を優しく撫でた。
ーーー今日という記念すべき日が天気で良かった。
暖かくて、うららかで、西風がそよそよと吹き渡っている。
日の光が、顔に、手に、からだに、快い。
9:1 ◆bvs1qZlq9o:2008/05/17 13:28 ID:Uw0Ik8N76o
やがて白百合と緑色の紫陽花、白薔薇で彩られた花壇まで来て、一休みしようと車椅子を止め、朝方ネイシアが作ってくれたサンドイッチの入った籠を取り出した。
それを見計らっていたかのように、レガントはメニウェルの膝に前足を乗せ、しつこく籠を嗅ぎまわり、さかんに尻尾を降りながら甘い鳴き声をあげる。
(´・ω・`)「よしよし」
柔らかい声でレガントをなだめ、サンドイッチを一つ彼の口にくわえさせてやると、感謝するように吠え、むさぼり始めた。
10:1 ◆bvs1qZlq9o:2008/05/17 13:32 ID:Uw0Ik8N76o
足元のレガントに一瞥を投げ、自らもサンドイッチをほおばり始めたメニウェルの背後で、見事な赤髪の少年が見つめているのに、彼は気付かない。
少年は、いつもメニウェルが庭にでる時、屋敷の執事に自分の車椅子を押させ、必ずお母さんの墓を訪れることを知ってる。
だが最近…といっても一年くらい前からなのだが…彼は執事なしで庭に出ることが多くなった。
それも、その時はきまって妻の墓がある方角を見向きもせず、まったくの逆方向に向かいのであった。
11:1 ◆bvs1qZlq9o:2008/05/17 13:46 ID:Uw0Ik8N76o
少年は、前にも何度か一人で出掛けたメニウェルの後をつけたことがあった。
ーーーあれは、嵐の日だった。
ぶ厚くどんよりとした雲が大粒の雨を降らせ、激しい風に木々が唸る。
少年は何気なく書斎の窓から外を眺めていた。
窓を激しく打つ雨、見渡す限りの庭園に普段の鮮やかさは無く、緩やかな曲線を描いた地面には濁った川が出来ていた。
そこに、人影が見えた。暗闇の中、車椅子を進める男性の背中。
ーーーーお父さん…?
少年は書斎を飛び出し、雨具も身に付けず外に飛び出した。
(以下略)
12:1 ◆bvs1qZlq9o:2008/05/17 13:53 ID:Uw0Ik8N76o
…今日こそ真実を暴いてやる。
そろそろ姿を現してもいい頃だ、と思った少年は用心深く辺りを見回し、近くに家政婦の姿がないことを確認すると、今しがた彼の存在に気づいたかのような声をあげた。
( ^ω^)「お父さん。そこにいたんですか」
突然声をかけられ驚いて振り返った彼は、声の主を確認すると、胸を撫で下ろしながらため息をついた。
(´・ω・`)「おぉ、アルフォート。いたのか、いや参ったな。この時間帯なら誰にも気付かれまいと思っていたのだが」
警戒するよいにアルフォートの背後を見渡し
(´・ω・`)「…ネイシアはいないだろうね?」
13:1 ◆bvs1qZlq9o:2008/05/17 13:58 ID:Uw0Ik8N76o
アルフォートと呼ばれた少年は、見た目の幼さからはとても想像できない柔らかな微笑を口元に含ませ、その鮮やかな髪を靡かせながらゆっくりと土手を下りてきた。
( ^ω^)「ここらへんにはいないみたいだけど、相当怒ってたお」
( ^ω^)「もし転倒でもされたら私が責任を問われるってのに、とうとうボケが始まったのかしらね!!!」
( ^ω^)「だっておwwお母さんの部屋の掃除が済み次第、探しにくるみたいだお」
14:1 ◆bvs1qZlq9o:2008/05/17 14:02 ID:Uw0Ik8N76o
ネイシアが箒片手にものすごい剣幕でそう言ってる姿を想像してみると、あまりに生々しいので笑えてくる。
(´・ω・`)「全く、彼女は相変わらずの毒舌だな」
(´・ω・`)「昼は済ませたのかい?まだなら一緒に食べよう」
( ^ω^)「うん、ありがとうだお」
15:1 ◆bvs1qZlq9o:2008/05/17 14:06 ID:Uw0Ik8N76o
アルフォートは差し出されたサンドイッチを受けとり、レガントの隣りに腰かけると、眼前の白薔薇に見入ったふりをして、さりげなく父を観察することにした。
メニウェルは差し出した左手を思い出したように引っ込め、ちらりと横目で息子を見る。
アルフォートは白薔薇が放つ香りと、その可憐な花びらに興味を覚えたらしく、こちらを見向きもしない。
ーーよかった。気付かれてない。
16:1 ◆bvs1qZlq9o:2008/05/17 14:12 ID:Uw0Ik8N76o
( ^ω^)「白薔薇、とても綺麗で不思議な花だお」
( ^ω^)「普通の薔薇は白くならないそうだけど、これは人工交配で作られた異種なのかお?」
(´・ω・`)「あぁ、私は若い頃趣味で植物の研究をしていたから、その影響でね」
( ^ω^)「なんで人工交配なんかしたんだお?」
そうだなぁ、と彼は呟き、車椅子の中で体を浮かし、背筋を伸ばした。
彼は考え事をするとき、こうして背筋を伸ばす癖がある。
17:星熊 勇儀:2010/06/19 11:50 ID:KWp9HRKPFg
懐かしい
18:ペリーヌ・クロステルマン:2010/06/19 13:50 ID:GAVMHGJ5ik
いきなりエピローグ吹いた
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